M2は統計で定義された通貨残高であり、すべての富や新しく印刷した紙幣の量ではありません。構成は国ごとに異なるため、名称だけで量、流動性、リスクを比較できません。
FedもECBもM2を使いますが、含む金融商品が異なります。比較前に通貨、期間、発行者、保有者、季節調整を確認します。同一通貨への換算では方法の違いは消えません。集計量が表すのは特定の通貨性負債と現金であり、経済全体の純資産ではありません。 [Federal Reserve — H.6 Money Stock Measures] [ECB — Monetary Aggregates]
H.6はM1、100,000 USD未満の定期預金、個人向けマネーマーケットファンド残高からM2を構成し、IRA・Keogh口座の所定残高を控除します。機関投資家向けファンドは、この個人向け部分に自動的には入りません。貯蓄預金はすでに米国M1に含まれ、再び足すと二重計上です。 [Federal Reserve — H.6 Money Stock Measures]
ECBはM1に、約定満期2年以下の預金と、解約通知期間3か月以下の預金を加えます。通知期間と残存満期は同じではありません。マネーマーケットファンド持分はユーロ圏ではM3に入り、M2には入りません。米国の構成一覧を欧州のグラフに移すことはできません。 [ECB — Monetary Aggregates]
FDICは銀行のマネーマーケット預金口座とマネーマーケットファンド持分を区別します。保険対象銀行の適格預金には保険の規則と限度額が適用されますが、銀行が販売してもファンド持分をFDICは保険対象にしません。個人向けファンドを米国M2に含めても、法的性質は変わらず銀行預金にはなりません。 [FDIC — Deposit Insurance Basics] [SEC Investor.gov — Money Market Funds]
M1が100、対象の定期預金が20で、M2は120とします。当座・普通預金からその定期預金へ10を移すと90 + 30 = 120です。M1は減り、M2は減りません。これはほかの取引がない独自の単純化した例で、満期の選好が変わるだけで集計量全体が増減するわけではありません。 [ECB — Monetary Aggregates]
Bank of Englandは融資で預金が生まれ、返済で消えることを説明します。M2への影響は新しい預金がその定義に入るかにもよります。中央銀行が銀行から資産を買うのと、銀行以外の保有者から買うのは別の操作です。準備預金の変化だけでは、一定のM2増加は決まりません。 [Bank of England — Money Creation in the Modern Economy]
独自の例として、A国のM2は100 USD、B国は100 EURとします。1 EURが1 USDなら合計200 USD、1.2 USDなら220 USDですが、両国の自国通貨残高は変わっていません。為替による換算合計の増加は新たな発行の証拠ではありません。国別系列を結合する前に定義と日付も揃える必要があります。 [Federal Reserve — H.6 Money Stock Measures] [ECB — Monetary Aggregates]
Bitcoin.orgはBTC価格を需要と供給で説明します。名目M2の増加だけでは残高の分布、予定支出、BTC需要は分かりません。似たグラフや事後的に選んだ時間ずらしは価格形成の仕組みを証明しません。通貨残高の変化、購買力、実際の交換を区別します。収益の保証ではありません。 [Bitcoin.org — FAQ]
理解を深めるには、この項目とあわせて次もお読みください Monetary Base, M0, M1, Broad Money. 次の項目からも参照されています Monetary Base, Broad Money, M0, M1.