ここで Demand Elasticity とは、他の条件を一定としたときの需要量の変化率を、同じ財の価格の変化率で割ったものです。曲線の傾きでも、Bitcoin の価格予測でもありません。
通常の右下がりの需要では変化率の比は負となり、その絶対値を示すことがよくあります。弾力性は無次元ですが、傾きは軸の単位に依存します。まず財、市場、数量単位、時間範囲を定めてください。この文脈を欠く数値を、別の状況へ確実に適用することはできません。 [OpenStax — Price Elasticity of Demand and Supply]
価格が 10 → 12、数量が 100 → 80 の場合、中点法では (-20 / 90) / (2 / 11) = -11/9、約 -1.22 となり、絶対値は 1.22 です。初期値を基準にすると -1、絶対値は 1 です。両方法を混ぜないでください。中点法は方向を逆にしても絶対値が変わりません。この例は実際の市場の推計ではありません。 [OpenStax — Price Elasticity of Demand and Supply]
絶対値が 1 より大きければ弾力的、1 未満なら非弾力的、ちょうど 1 なら単位弾力的な需要です。非弾力的とは無反応という意味ではありません。0 は完全に非弾力的な特殊ケースです。同じ曲線上でも係数は変わり得るため、一つの区間ですべての価格を説明することはできません。 [OpenStax — Price Elasticity of Demand and Supply]
短期の制約により、後には可能となる調整ができないことがあります。独自の例では、利用者は設備をすぐに交換できなくても、更新時には消費量を変えられます。このため、利用できる代替手段や市場の定義も解釈に関わります。時間範囲が長いだけで特定の係数が保証されるわけではありません。 [OpenStax — Elasticity and Pricing]
売上は価格と販売数量の積です。この例では 1000 から 960 に変わります。右下がりの需要曲線が変わらず、対象区間が弾力的なら、値上げで売上は減り、この計算もそれを示します。ただし売上は利益ではありません。費用控除後の結果には別の計算が必要で、弾力性だけでは最適価格を決められません。 [OpenStax — Elasticity and Pricing]
他の条件が同じまま財自身の価格が変わる場合、需要曲線上を移動します。所得、好み、期待は曲線全体をシフトさせることがあります。したがって、観測された価格と取引数量の変化だけでは価格弾力性を分離して捉えられません。推計では何が変化し、それをどう切り分けたかを示す必要があります。 [OpenStax — Shifts in Demand and Supply]
所得弾力性は数量と所得の変化を比べ、交差価格弾力性は他の財の価格変化と比べます。正の交差価格弾力性は通常、代替財に、負の値は補完財に対応します。これらを自身の価格への反応と混同しないでください。分母が違えば問いも異なり、それだけで自身の価格に対する需要が弾力的かは決まりません。 [OpenStax — Elasticity in Areas Other Than Price]
Bitcoin.org は価格を需要と供給の結果として、発行を予測可能なものとして説明しています。そこから需要の価格弾力性が固定されるとはいえません。分析では BTC の数量、通常通貨での支出、取引の回転量を区別してください。これらは置き換えられません。発行上限や観測された取引回転量だけで、特定の係数や将来の値上がりは証明できません。 [Bitcoin.org — FAQ]
理解を深めるには、この項目とあわせて次もお読みください Supply Elasticity, 2,100万BTC上限, Marginal Utility, Bitcoin. 次の項目からも参照されています Supply Elasticity.